読まず嫌いの克服
僕はミステリー小説が苦手だ
なんだか読む気が起きない
仮に文学を”純文学”と”娯楽文学”に分けるとすると
ミステリー小説は娯楽文学にカテゴライズされると思うけど
娯楽文学っていうと、読んだ後何も残らない気がしていた
読んだその時はスリルが味わえて、楽しい!ってなるんだけど
それだけで終わってしまって
なんだかその後虚しさが襲ってくる
映画も同じで
アクション映画とか観た後楽しかったー!ってなるんだけど
何か得るものがあったかというと無いような気がしてしまう
でも今日その価値観ががらっっと変わった
きっかけは松本清張記念館を訪れたこと
松本清張の作品はどれ一つ読んだことがなくて
やっぱりミステリー小説だからって敬遠してたんだけど
松本清張がインタビューの中で言ってたんだよね
犯行に至った動機に焦点を当てる
人間の気持ちを徹底的に分析するんだと
なんだ、得るものあるじゃない
人間は何を思って許されない行為に至るのか
小説を読むことでその機微がわかって
より相手の心を読み取れるような強い人間になれるんじゃないか
早速『或る「小倉日記」伝』を買って読み始めた